俳優
石坂浩二
いしざか こうじ
慶應義塾大学在学中の1962年に『七人の刑事』でデビュー。市川崑監督作品など映画に多数出演。作家、司会者、クイズ番組の回答者としても活躍。
本はタイムマシンなのか？ 書かれた当初は何も遥か未来を目指した訳ではなかろう。では遺跡なのか？ そこにとどまるだけのものでもなさそうだ。幾冊かの本は一生君の側で暮らしを伴にしていく。今、君がその本たちとめぐり逢えることを祈っている。
カラマーゾフの兄弟 全5巻
ドストエフスキー
亀山郁夫 訳
光文社古典新訳文庫
各692～1,132 円（税込）
今、私達はロシアの人々、ロシアを作り上げてきた人々を理解しにくくなっています。ロシア人を知る、その入門編として本書はあり、佐藤優氏の『これならわかる「カラマーゾフの兄弟」』（青春出版社）は、さらにその手助けとなります。長編小説に是非一度は挑戦してください。
自然、文化、 そして不平等 国際比較と歴史の視点から
トマ・ピケティ
村井章子 訳
文藝春秋 1,760 円（税込）
この地球で不平等を生み続けていく人間、その人間の基本的な不平等こそ経済的なもの、金銭的なものなのです。我々は立ち止まり振り返らねばならない数々の問題を抱えています。ひとつの問題を解決する為にいくつもの問題を起こしてきた過去をどこかで断ち切らなければいけないのです。
ハンチバック
市川沙央
文藝春秋
1,430 円（税込）
小気味よいリズム感に支えられる文体、知性がのぞく行間。しかし語られる内容は知らない世界であり、想像すらしてこなかった私達に様々に突きささります。ひっそりと読み進まねばなりません。ただスラリと読み終えても、なかなか読後感は言葉にならないでしょう。
