クイズプレーヤー

伊沢拓司

いざわ たくし

伊沢拓司

東京大学経済学部卒業。2016年にQuizKnock を立ち上げ、現在はテレビ番組に出演するほか、全国の学校を無償で訪問する講演会活動「QK GO」を行うなど、幅広く活動。

message 時には、長くダルい本に身を委ねるのも良いものだ。目が紙面を滑ったって、一度閉じたって構わない。読むことも考えることも自分のペースでできる、ここにこそ本の価値がある。冗長でぼんやりした対話的な読書を。

なぜ科学はストーリーを必要としているのか

なぜ科学はストーリーを必要としているのか

ランディ・オルソン
坪子理美 訳
慶應義塾大学出版会
3,080円(税込)

正しいことは正しく伝わる、なんてことはない。アイディアを的確に届けるツールとしての「物語」の力を説く本。ハーバード大の終身職を捨ててハリウッドに学んだ人物が書いたからこそ説得力がある… …という構図が、もうすでにストーリーの力だ。

なぜ科学はストーリーを必要としているのか

ストーリーが世界を滅ぼす 物語があなたの脳を操作する

ジョナサン・ゴットシャル
月谷真紀 訳
東洋経済新報社
2,200円(税込)

ストーリーという非常に強力なツールは、使い方によっては邪悪な結論さえ信じ込ませることができる。人類が犯してきた「ストーリーの罪」をたどりながら、その適切な用法を学べる本。実は、左記の書籍と本書がよりどころとする論理は、似通ったものではあるのだ。

へうげもの

へうげもの

山田芳裕
講談社
576円(税込)

戦国の世を我欲のために駆け抜けた風流人・古田織部を描く歴史ギャグ漫画。彼が己のスタイルについて悩み、過信し、心を砕かれ、そして答えへとたどり着くさまは、おかしくも勇気をくれる。多くの登場人物が己の信じた物語に生きる、笑い泣きの群像劇。

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