小泉武夫

発酵学者 文筆家

【 小泉武夫 】

こいずみ たけお

1 9 4 3 年、福島県の酒造家に生まれる。『発酵』『酒の話』『灰と日本人』『猟師の肉は腐らない』など小説を含めて1 5 4 冊を著した。最新作は『北海道を味わう』(中公新書)

MESSAGE [本を読むときに欠かせないもの]読む本のほとんどは食に関わる昔の本や紀行文、歴史本なので、年表、古語辞典、飲食事典、民俗事典などは常に脇に置いておく。

新・冒険論

新・冒険論

角幡唯介 
インターナショナル新書
814円(税込)

チベットで人類未踏の峡谷を踏破、北極圏では暗闇の世界を80日間歩く極夜行。数々の独創的な挑戦を行ってきた著者による冒険論である。今のスポーツ化した冒険を喝破し、オーソドックスな冒険こそ挑戦の本質と解く。心に冒険心を灯しておくことへの応援本だ。

新・冒険論

読書力

齋藤孝
岩波新書   
924円(税込)

本を読むことの意味を解りやすく説き、読書によって身に付く判断力溢れる生き方を教唆してくれる。また、人を理解する力やコミュニケーション力への対応、さらに自分をつくり、鍛え、心を広くすることへの読書の意義や本質についても論している。

腸科学 健康・長生き・ ダイエットのための食事法

腸科学 健康・長生き・ ダイエットのための食事法

ジャスティン・ソネンバーグ/
エリカ・ソネンバーグ
鍛原多惠子 訳
早川書房 880円(税込)

免疫力を高めるには体内に免疫細胞を増やすことであるが、これには食生活と密接に関係している。免疫細胞をつくる大腸の仕組みや、食生活と免疫との関りなどをわかりやすく説く。若い人たちへのコロナ後の食生活のあり方を教唆してくれる教養本である。

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