幸田真音

作家

【 幸田真音 】

こうだ まいん

米国系投資銀行で債券ディーラーなどを経て、1995年作家に転身。2000年発表の『日本国債』は広く海外からも注目され、2014年の『天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債』では新田次郎文学賞を受賞。

MESSAGE 【著書】『日本国債(上・下)』(角川文庫)
地震、大雨、コロナ禍に景気対策、政府はそのつど国債発行で予算不足を埋めてきた。いまや国民一人につき一千万円の借金。日本はこのままで本当に大丈夫なのか? かつて金利はどう動き、国債市場はどう機能していたか。サスペンス小説として楽しみつつ、いまこそ国債を考えてほしい。

FACTFULNESS

FACTFULNESS

ハンス・ロスリング
上杉周作、関美和 訳 
日経BP 1980円(税込)

過剰なまでに情報があふれる現代社会で、ともすると陥りがちな思い込み、先入観、視野狭窄、常識という名の誤解、偏見などといったものを爽快に解き放ってくれる書。

FACTFULNESS

オックスフォード現代英英辞典

旺文社
7260円(税込)

番外でオススメの一冊。英英辞典だが、辞書としてではなく、読み物として手にすると、別の面白さに気づかされる。ひとつの言葉を、英語ではどう説明するか。英語文化や貴重な情報にあふれ、新鮮な発見がある。

皿のなかに、イタリア

皿のなかに、イタリア

内田洋子 
講談社文庫
836円(税込)

イタリアの食にまつわるエッセイ集なのだが、著者の豊かな経験や感性と、こなれた筆致とで、良質な短編小説を読み終えたときのような感動が味わえる。イタリアへの理解や見方に広がりや深みが増すだけでなく、人生についても考えさせられる一冊。

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