大阪府生まれ。いきものの姿を伸びやかに描き、国内外で個展を開催。『オオカミがとぶひ』(イースト・プレス)で第18回日本絵本賞大賞を受賞。自然の動きに目を凝らし、耳を澄ませながら、探究を続ける。
【全国巡回展】『ミロコマチコ いきものたちはわたしのかがみ』市原湖畔美術館(千葉県)で書籍の装画やイラストレーションなど、一堂に展示されました。(2022年7月16日〜9月25日)。本の顔となる仕事は難しいけれど、のびのびと続けていくつもり。

モモ
ミヒャエル・エンデ
大島かおり 訳
岩波書店 1870円(税込)
もう何度読んだかわからない。大切なことを見失いそうになった時、心がざわざわする時、立ち止まりたくなると、この本を開く。読んでいるのに、モモがじっと私の話を聞いてくれているような気がする。忘れたくないことがたくさん詰まっている。

一生のお願い
高橋久美子
筑摩書房
1650円(税込)
度々思い出される学生時代のエピソード。今の自分を作っているのは、過去の自分と地続きであること。うまくいかないことや生きづらいことがあったからこそ、立ち止まって向き合う。がむしゃらに走ることもある。日々の大切にしたい気持ちが溢れている。

美しいってなんだろう?
矢萩多聞、つた
世界思想社
1980円(税込)
画家であり装丁家である矢萩多聞さんが娘のつたさんとの美しさについて対話する。どこに心が動かされ感動するか。何かを感じ取る人の力はとても美しい。そして美しさはぐるぐると絡まって、次々に伝染する。読み終わった後、世界が輝いて見える。