1952年、京都府生まれ。摘み草料理で知られる花背の料理旅館「美山荘」で生まれ育つ。高校卒業後、本格的に料理の道に入り美山荘に27年間勤務。97年に独立して銀閣寺のほとりに現在の店を開店。2016年に京都和食文化賞を受賞。
『自然を喰む草喰なかひがしの食べ暦』(ホーム社)1870円(税込)人間だけが火を使うことを許され、悪しき物を祓い蘇らせる。煮炊きをし、知恵を働かせ、自然を守る事が人間の使命だと思っています。これからの時代、何を何のために食べるのか? 若い人が、食について考える一助になれば幸いです。

台所の一万年 食べる営みの歴史と未来
山口昌伴
農山漁村文化協会
2933円(税込)
若い頃から、書店に入るとまず食のコーナーへ行き、興味深い本を手に取り、また、病院の待合室では、必ず女性雑誌の料理レシピを読んでいます。周りからはおかしな青年と思われていたのでは? と思います。台所に50年立っている私のおすすめの一冊です。

オジサンにも言わせろNPO
玉村豊男
東京書籍
1430円(税込)
自分が古稀を迎え、人生経験は重ねてきましたが、今の若者は耳を傾けてくれるかどうか。世は下剋上の時代。情報過多、発信者と受信者、若者とオジサン、モノの見方や考え方がコミカルで面白可笑しく、若者に読んで欲しい本です。

雪峰花譜 摘草料理 美山荘 復刻版
中東吉次
柴田書店
7480円(税込)
私の師であった実兄が本の制作途中に55歳で亡くなり、没後2年に出版されました。当時私も従業員の一人として携わり、美山荘主人と女将の「木守」「花守」のこころで自然を守りつつ、花鳥風月に心かたむける事への大切さを身に付けました。