川村元気

小説家 フィルムメーカー

【 川村元気 】

かわむら げんき

1979年、横浜生まれ。『告白』『悪人』『君の名は。』等の映画を製作。 小説『世界から猫が消えたなら』は23カ国で出版、200万部を突破。原作・監督を務めた映画『百花』がサンセバスチャン映画祭にて最優秀監督賞を受賞。

MESSAGE スマートフォンから目を離せなくなっている昨今、すこしだけそれを置いて、本の世界に向き合う。その言葉や物語に没入しながら、気づけば自分が今どこにいて、何を考え、何に悩んで、何を欲しているのかわかってくる。この時代、読書ほど「自分のためになる時間」は、ないと思う。限られた時間を、他人の悪口や自慢を見るためではなく、自分の内面のために使ってもらえたら嬉しいです。

古典落語

古典落語

興津要 
講談社学術文庫
1463円(税込)

家族、友達、仕事、恋愛やお金のこと。人の悩みはいつの時代も似たようなもの。人間は悲しいくらい賢くなっていない。けれども、少しでも幸せに生きていくヒントを、ユーモアとともに与えてくれる落語を人生の傍に置いておくと、きっといいことがあるはずだ。

古典落語

複眼の映像 私と黒澤明

橋本忍
文春文庫
946円(税込)

『羅生門』『生きる』『七人の侍』。黒澤明監督作品の脚本家が、いかにして傑作を生み出していたのか。傑作が、ひとりの天才だけでなく、複眼=チームによって生み出されていたことにたくさんの勇気とヒントをもらえる、名脚本家の自伝。

ぼく モグラ キツネ 馬

ぼく モグラ キツネ 馬

チャーリー・マッケジー
川村元気 訳
飛鳥新社 2200円(税込)

少年と動物たちが帰る家を探す旅路の中で、大切なものを見つけていく。圧巻のイラストと、珠玉のセリフの絵本は、著者曰く「どこから読み始めて、どこで終わってもいい」。何も始めたくない、何も終わらせたくない。そんな時に、救いとなるはずだ。

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