作家

阿刀田高

あとうだ たかし

阿刀田高

1935年東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒。国立国会図書館勤務の後、文筆業へ。79年に日本推理作家協会賞、直木賞を、95年に吉川英治文学賞を受ける。国語教育への示唆などで文化功労者表彰。日本ペンクラブ15代会長。著書多数。

MESSAGE テーマはあなたが好きなもの。サッカーでも、折り紙でも、落語でも、なんでもよい。適当な一冊を見つけ、著者がなぜこのテーマに興味を持ち、どう接したか、著者と会話をするつもりで読了してみよう。読書入門の方法だ。

東京奇譚集

東京奇譚集

村上春樹
新潮文庫
605 円(税込)

小説はおもしろく読めなければいけない。まだこの作家を読んでいない方にこれを薦めよう。垢ぬけた楽しい短編が並んでいる。小説を読む楽しさを知ってほしい。

東京奇譚集

キス・キス〔新訳版〕

ロアルド・ダール
田口俊樹 訳
ハヤカワ・ミステリ文庫
1,034 円(税込)

私はこの短編小説集を読んで小説家としてのスタートをきった。名人芸であり、ユニークであり、奇妙な味わいがある。

蒼ざめた馬を見よ

蒼ざめた馬を見よ

五木寛之
文春文庫
770 円(税込)

少し古いが、50 年前の若い作家はこんなみずみずしい感性と思案を持っていた。これは今でも新しい。現代を代表する作家へのオマージュだ。

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