建築技術者・イノベーション研究者 東京都市大学 学長
野城智也
やしろ ともなり
1980年代半ばから、サステナブル建築に関する研究・実践に従事。東京大学生産技術研究所長・同副学長などを歴任。著書に『イノベーション・マネジメント プロセス・組織の構造化から考える』『サービス・プロバイダー 都市再生の新産業論」など。
message SNSの普及で断片的な情報が溢れているいま、筋道立ててものごとを理解し、系統立てて考えていくことは重要です。著者が筋道立てと系統立てを繰り返し練り上げたアウトプットが本であると捉えて、読み通していってください。
都市 この小さな惑星の
リチャード・ロジャース/フィリップ・グムチジャン
野城智也/和田淳/手塚貴晴 訳
鹿島出版会
3,080円(税込)
世界的建築家が、「私たちが暮らす都市が、この惑星上での人類の生存を脅かす最大の脅威を与えている」という危機意識を出発点に、我々が何をすべきかを説いた本。1997年の発行ながら、サステナブルな都市実現のために、いまなお立ち返るべき基本原則が示された新古典です。
福島原発事故 独立検証委員会 調査・検証報告書
福島原発事故独立検証委員会 監修
ディスカヴァー・トゥエンティワン
1,650円(税込)
「安全対策が不十分である問題意識は存在した」。だが、安全神話が形成されていく「空気を読んで」、提案・行動ができなかったことが重大事故の一因であるなど、私たちが、これから複雑で大規模な技術システムとどう向き合っていけば良いのかについて、大切な教訓が散りばめられた本です。
都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史
吉見俊哉
河出文庫
1,485円(税込)
空間・機能構成、経済・社会動態から捉える既存の都市論から超越して、人々の振る舞いに視座をおいた新たな都市論の原典。浅草・銀座・新宿・渋谷などの盛り場を題材に、人々の織りなす出来事が新たな意味を生み、さらに新たな出来事を誘発させていく「意味作用の場」として都市を捉えています。