小説家

諸田玲子

もろた れいこ

諸田玲子

静岡市生まれ。1996年に『眩惑』でデビュー。『其の一日』で吉川英治文学新人賞、『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞を受賞の他、歴史・時代小説多数。近刊に『登山大名』『おふうさま』『織部の妻』がある。

message 読書の楽しさを知っていると、知らないよりちょっと得です。私自身も本のおかげで何度も救われ癒やされました。現実逃避できるし、他人の気持ちにも共感できる。まずは、どんな本でもいいから楽しんで。

レベッカ(上)(下)

レベッカ(上)(下)

ダフネ・デュ・モーリア
茅野美ど里 訳
新潮文庫
各880円(税込)

富豪の後妻となって英国の田舎の大邸宅で暮らしはじめた<わたし>は、事故死した前妻<レベッカ>の影に怯える。事故死にまつわる謎だけでなく、隠されていた人間の裏側が次々に明らかになってゆき……。重厚で読みごたえのあるミステリー。

レベッカ(上)(下)

明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子 /斜陽日記

太田治子/太田静子
ちくま文庫
1,430円(税込)

入水自殺をした太宰治は今も変わらず世の関心の的だが、その陰で苦悶した母娘のことはあまり知られていない。運命や人を恨まず、真摯に慎ましく生きぬく二人の姿を映し出した本書、治子さんの自然体の文章が胸に迫る。

修羅流し

修羅流し

高部務
鹿砦社
2,200円(税込)

山にかこまれた村々から海へ流れ込む急流─過酷な土地や荒れ狂う川にかじりついて生きる人々の日常を、地に足のついた骨太の文章で掬いとる。身近にこうした暮らしがあったことを忘れないように、現代の若者たちにこそ読んでほしい渾身の短編集 。

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