日本総合研究所理事長
翁 百合
おきな ゆり
東京都生まれ。日本銀行を経て日本総合研究所に移り、エコノミストとして幅広く活動し、2018年から同研究所理事長。『金融危機とプルーデンス政策-金融システム・企業の再生に向けて』『国民視点の医療改革-超高齢社会に向けた技術革新と制度』など著書多数。2006年、第一回円城寺次郎記念賞受賞。
『博士の愛した数式』については、著者の小川洋子さんと心理学者の河合隼雄さんの対談『生きるとは、自分の物語をつくること』(新潮文庫)で、その魅力を知ることができる。この対談も深くて優しいメッセージにあふれている。
星の王子さま
サン=テグジュペリ
河野万里子 訳
新潮文庫
528円(税込)
誰もが知っている星の王子さま。子どもの頃に読んだ人も少なくないだろう。社会に漕ぎ出し、働き始めると、いろいろな困難に直面することは多い。そんな時にこそ、この本を開けば、王子さまはいつも人生で大切なことをそっと教えてくれる。大人になってこそ得られる新たな気づきもあるに違いない。
博士の愛した数式
小川洋子
新潮文庫
693円(税込)
記憶が80 分しかもたない数学者の博士の家に家政婦として派遣された「私」と10 歳の息子のルート君の心温まる交流の日々を綴った小説。面白くて、せつなくて、日々を大事に生きる大切さを教えてくれる珠玉の一冊。
予想どおりに不合理 行動経済学が明かす 「あなたがそれを選ぶわけ」
ダン・アリエリー
熊谷淳子 訳
早川書房
1,210円(税込)
私たち人間は、ものごとを先延ばししたり、無料だとつられたりして、その行動や選択は、ちっとも合理的でない。「行動経済学」の面白さを、わかりやすく面白く、さまざまな事例をもとに教えてくれる本。これからの生活や仕事の様々な場面できっと役に立つことだろう。