日本総合研究所シニアフェロー
翁 百合
おきな ゆり
東京都生まれ。日本銀行を経て日本総合研究所に移り、理事長を務め2025年7月より現職。エコノミストとして幅広く活動し、『金融危機とプルーデンス政策 金融システム・企業の再生に向けて』『国民視点の医療改革−超高齢社会に向けた技術革新と制度』など著書多数。06年、第一回円城寺次郎記念賞受賞。
message ビジネスマンやこれから社会に出る学生の方を念頭に、経済や経営に関してヒントが多いと思われる本を選びました。私自身は仕事の関係でこうした本を読む一方、小説やエッセイなど、休みのときは様々なジャンルの読書を楽しんでいます。
ほんのおとも
お気に入りのチェロのブックマーク
ホワイトカラー消滅
冨山和彦
NHK出版新書
1,133円(税込)
深刻な人手不足の中にある日本。多くの企業は「人への投資」に取り組んでいる。一方、AIの実装が進み、ホワイトカラーは今後どうなるのか不安を持つ人も多い。企業再生のプロフェッショナルである著者が、日本経済再生を考えるヒントを多く示唆してくれる。
シン・日本の経営 悲観バイアスを排す
ウリケ・シェーデ
渡部典子 訳
日経プレミアシリーズ
1,210円(税込)
著者は日本企業の経営に詳しい米国在住の女性研究者。技術競争力がある日本企業は多く、「技のデパート」=「舞の海戦略」を追求し、今後の経営変革によって一層強くなれる可能性がある。日本企業の今後を考える人に前向きで貴重な視座を与えてくれる一 冊。
両利きの経営 (増補改訂版)
チャールズ・A・オライリー/マイケル・L・タッシュマン
入山章栄 監訳
冨山和彦 解説
渡部典子 訳
東洋経済新報社
3,080円(税込)
企業にもライフサイクルがあり、いずれ成熟する。しかし、成熟に甘んじていれば成長はない。中核事業を極めることによって強みを維持しながら、いかにイノベーションを起こしていくか。まさに二兎を追う「両利き経営」のエッセンスとヒントが詰まった一 冊 。