敷島製パン株式会社 代表取締役社長
盛田淳夫
もりた あつお
日商岩井(現・双日)を経て敷島製パン(Pasco)に入社。事業を通じて社会貢献するという創業理念を継承し、日本の農業と食料自給率の向上を目指し、積極的に活動。著書『ゆめのちから 食の未来を変えるパン』(ダイヤモンド社)。
本を読むことは知の探索になり、時として決断するときに背中を押してくれるものでもあります。仕事柄、食に関する本2冊と経営に資する本1冊を選んでみました。
食の歴史
ジャック・アタリ
林昌宏 訳
プレジデント社
2,970円(税込)
食は歴史の中核に位置する重要な人間活動。未来を理解し、未来に働きかけるには、食に関するあらゆる難問に答えを見出さなければならない。全ての答えは我々の歴史、各自の明晰さ、反骨精神、勇気に宿る。知の巨人ジャック・アタリの言葉はずしりと響く。
世界の食卓から 社会が見える
岡根谷実里
大和書房
2,090円(税込)
世界の台所探検家だそうです。丈夫な胃袋と旺盛な好奇心と行動力で書かれ、読んでいて楽しい。それでいてイスラエルとパレスチナの複雑かつ根深い問題がパレスチナの台所で作られるオリーブの話を通じて、より身近に理解できる。
世界のエリートはなぜ 「美意識」を鍛えるのか?
山口周
光文社新書
836円(税込)
著者によれば経営における意思決定の質はアート、サイエンス、クラフトの3つの要素のバランスによって大きく変わる。今の企業に足りないのはアート感覚! VUCA 時代に求められる要素は直観と感性とのこと、付け加えるなら哲学も必要なのだと思う。