歴史家・作家
加来耕三
かく こうぞう
大阪市生まれ。大学・企業の講師を務めながら、歴史家・作家として著作活動を行う。現在、『関口宏の一番新しい中世史』(BS-TBS・毎週土曜昼12時)に出演中。
私は、古流剣術の宗家に生まれたことで長らく親しんでいる「武道」、自身の趣味である「漫画」(原作)、そして「歴史」という3 本柱を軸として活動してきました。皆さんも、ぜひ自分の柱を複数、探してみてください。
歴史とは何か 新版
E.H.カー
近藤和彦 訳
岩波書店
2,640 円(税込)
私が学生の頃に愛読していた新書が、全面新訳の単行本として生まれ変わりました。「歴史は、現在と過去との対話である」といった印象的な言葉が、数多く綴られている本書は、これから社会へと羽ばたく皆さんにとって、歴史学の最良の入門書となり得るでしょう。
論語
金谷治 訳注
岩波文庫
1,177 円(税込)
「日本近代資本主義の父」と称され、2024 年度に発行される新一万円札の肖像にも選ばれた渋沢栄一が、実業を行う上での規範としたのが『論語』で
した。時代を超えて読み継がれる名著が、若い世代の皆さんにとって、未来を切り拓くヒントになることを願っています。
実存主義とは何か
J-P・サルトル
伊吹武彦/海老坂武/
石崎晴己 訳
人文書院
2,090 円(税込)
「人間は自ら作るところのものとなる」――人間は、自分の力で人生を切り拓いていけるという思想です。近年、話題ともなった「新実存主義」への理解を深める意味でも、そして、ご自身の人生をより良いものにするためにも、ぜひとも読んでいただきたい哲学書です。