小説家・フィルムメーカー

川村元気

かわむら げんき

川村元気

1979年横浜生まれ。『告白』『悪人』『君の名は。』『怪物』等の映画を製作。小説『世界から猫が消えたなら』『四月になれば彼女は』『私の馬』等を発表。自らの小説を原作として脚本・監督を務めた映画『百花』が第70回サン・セバスティアン国際映画祭最優秀監督賞を受賞。監督第二作『8番出口』が第78回カンヌ国際映画祭正式招待作品に選出。

message 最近『8番出口』の監督、脚本を担当しました。物語のないないゲームを映画にする、という取り組みの中で、ゲームのデザインとルールに対して物語を創るという作業を経て、映画脚本をもう一度勉強する機会となりました。

読書中にアイデアが浮かんだ時に、紙片にどんどん書き込めるのが紙の本の良いところだと思っています。

向田邦子シナリオ集Ⅱ 阿修羅のごとく

向田邦子シナリオ集Ⅱ 阿修羅のごとく

向田邦子
岩波現代文庫
1,804円(税込)

映像を想像させる。音も喚起させる。なにより、そこにいる四姉妹の息遣いまでもが聞こえてくる。向田邦子のシナリオを読むたびに、映像が見えている人の文章として圧倒される。

向田邦子シナリオ集Ⅱ 阿修羅のごとく

それでも、生きてゆく

坂元裕二
河出書房新社
2,640円(税込)

加害者の家族と被害者の家族。罪と罰を強烈に突きつけられるコトバ。坂元裕二のシナリオは、たったひとつのセリフでその人物の人生すらも垣間見せる力がある。

スタジオジブリ 絵コンテ全集 3 となりのトトロ

スタジオジブリ 絵コンテ全集 3 となりのトトロ

宮崎駿
徳間書店
2,970円(税込)

テキストのシナリオに徹底的に対抗するような絵の迫力。躍動する絵、キャラクター、カット割り、言葉など不要だと言わんばかりの絵の力。これもまた映画を作るための設計図のひとつの形なのだ。

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