高品質コーヒーを気軽に沢山の人に届けたいと、コーヒー屋を開くことを決意。2011年恵比寿に猿田彦珈琲を開店。
新幹線の移動中に読む本は、いまだに大人になったような気持ちで物語や内容に入り込めるのがうれしい。僕の場合、出張や移動がないと本を読む時問がなくなるのが問題。それほど、新幹線にかなうシチュエーションはないと思います。

はちこう—忠犬ハチ公の話
くめげんいち文
いしだたけお絵
金の星社
1,210円(税込)
課題図書で涙を流しながら読んだ7歳の息子は、あまりの感動から青山墓地へお墓参り、上野の国立科学博物館へハチの剥製を見に行った。同じ歳くらいに読んでいなかった僕は、彼のことを純粋にうらやましく思った。渋谷に思い入れがある方、交差点でナンパする人へ。

アンジュール ある犬の物語
ガブリエル・バンサン
BL出版
1,430円(税込)
何をしてもうまくいかなかった20代半ば。その頃に地元のみどりさんが教えてくれた一冊の絵本は、焦燥感だけで空回りしきっていた僕の胸をなで下ろしてくれたのと同時に、根拠は何もないのに生きる自信を感じた。台湾にいる弟のような後輩に贈りたい。

MONSTER 全18巻
浦沢直樹
小学館
俳優で成功することを夢見た人間にとって、さらには猿田彦珈琲という強烈な名前を経営させてもらえたから実感した、名前の重要性と意義。そんな小難しいこと抜きに、この漫画の面白さは秀逸だし、これから何かの名前を決めなきゃいけない人たちにはぜひ。