歴史家・作家
加来耕三
かく こうぞう
大阪市生まれ。大学・企業の講師を務めながら、歴史家・作家として著作活動を行う。令和5 年(2023 年)に作家生活40 周年を迎え、これまでに刊行した作品は400 冊を超える。
近現代の40年周期アップダウン説では、現在は下降期であり、令和7(2025年)がどん底となります。ここから、上昇期を迎えられるかどうかは、これからの日本を担う皆さんにかかっています。ぜひ、歴史を学び、過去と現在を知り、そして未来を切り拓いていただければと願っています。
生の短さについて 他二篇
セネカ
大西英文 訳
岩波文庫
1,078円(税込)
「生は浪費すれば短く、活用すれば十分に長い」と説く、古代ローマの哲学者・セネカの名著。「人生100 年時代」と言われる今日ですが、スマホにばかり没頭していては、貴重な時間を消費してしまいます。自身の生き方を見直すきっかけとして、若い世代に読んでいただきたい一冊です。
宮本武蔵 (一)~(八)
吉川英治
新潮文庫
各649~781円(税込)
言わずと知れた剣豪・宮本武蔵の人生を描いた、吉川英治の代表作。今の日本人に最も欠けているハングリー精神が詰まった作品です。自分の夢や目標のためには、「タイパ」を気にせず、長い時間をかけて、武蔵のように全身全霊でエネルギーを燃やしてみてはいかがでしょうか。
織田信長 (1)~(5)
山岡荘八
講談社文庫
各924円(税込)
全26 巻の大作『徳川家康』が有名ですが、まずはコンパクトで読みやすい『織田信長』をおすすめします。山岡先生は読者への問いかけが非常に巧みで、こちらが思案しながら読み進めると、予想を裏切る答えが用意されています。読者との駆け引きの術を、若き日の私が学んだ作品でもあります。