内館牧子

脚本家

【 内館牧子 】

うちだて まきこ

武蔵野美術大学卒業後、三菱重工業入社。生活を経て、13年半の1988年に脚本家デビュー。主な作品に、ドラマ「都合のいい女」「ひらり」「毛利元就」「週末婚」等。第1回橋田壽賀子賞、文化庁芸術作品賞など多数受賞。

selector's voice 私が会社員だった時、全社の移転がありました。その引っ越し準備に追われる日々に、私はゴミ捨て場で1956年発行の歳時記(山本健吉・光文社)を見つけました。全巻そろっているそれを拾い、今も私の宝物にしています。

いきの構造

いきの構造

九鬼周造
岩波書店
792円(税込)

とてもとても面白い。「粋」という言葉は外国語にはないそうだ。「シック」とも「コケット」とも違うと。粋とは「媚態」「意気地」「諦め」だと九鬼は書く。それは「色っぼくて張りがあって垢抜けしている」ことだと。「何でもアリ」の今こそ、心したい。

いきの構造

わたしが死について語るなら

山折哲雄
ポプラ社
858円(税込)

日本を代表する宗教学者が、もともとは児童向けに書いたものである。その内容をほとんど変えず、大人用に編集した一冊。そのため、非常にわかりやすいのに、深いところを考えさせられる。「お前は今、死ねるか」という問いに、個々人はどう答えるだろう。

もう一人の力道山

もう一人の力道山

李淳
小学館
627円(税込)

終戦後、敗戦国として日本人の暮らしはみじめなものだった。その中で唯一の歓喜と誇りは、外国人レスラーを叩きのめす力道山の姿だった。だが、彼は日本人ではなかった。日本を勇気づけるためにも出身を隠す一方、故国への想い。力道山の表と裏が心を打つ。

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