中村孝則

コラムニスト

【 中村孝則 】

なかむら たかのり

服飾、旅、食などをテーマに雑誌やテレビで活動。現在「世界ベストスレトラン50の日本評議委員長も務める。日本文化にも精通し、剣道教士七段、大日本茶道学会教授著書に『名店レシピの巡礼修業』(世界文化社)など。

selector's voice 飛行機の中で本を読むのが旅のもう― つの楽しみです。仕事の出張なら現地の美食ガイドと共に文化や歴史に関する本を買い込みます。機内は電話ゃSNS などに煩わされず没頭できる、私にとって最良の書斎です。

フランス料理と批評の歴史

フランス料理と批評の歴史

八木尚子
中央公論新社
2,420 円(税込)

美食におけるフランス料理の優位性は作り手の技術だけでなく、食べるという行為を体系的、分析的に捉えようとしたフランスの批評精神が大きく関わっていると同書は指摘する。日本において美食を批評の対象として文化的に成熟させる意味でも、改めて読むべき本。

フランス料理と批評の歴史

随園食単

衰枚青木正児訳・註
岩波文庫
924 円(税込)

著者の衰枚(1716年i97年)が、70歳を超えて編纂した中国料理の美食本。時代背景が近いことから、西のブリア・サヴァランに対して東の衰枚と呼ばれる。人生をかけ美味珍味を求めて遊歴した後にまとめ上げた、300を超える料理のレシピと解説は満腹にして抱腹。

最後の晩餐

最後の晩餐

開高健
光文社
770 円(税込)

食に関して膨大な文章を残した開高健。同著は自身の経験も交えながら、古今東西の珍味、美味、雑味から果ては喫人まで、その豊穣かつ饒舌な圧倒的なパワーで縦横無尽に語り尽くす食べ尽くす衝撃の一冊。

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