本選びのプロに聞く
図書館員が選ぶ、
大切な人に
贈りたい本。
千代田区立日比谷図書文化館
猪俣かの子
14歳からの哲学 考えるための教科書
池田晶子
トランスビュー
1,320円(税込)
自分とは、死とは、人生とは何か。お手軽な答えは一切なく、ゆえに今日なお多くの読者に「考える」という静かな革命を起こし続けている名著です。語り口こそ柔らかですが内容のレベルは極めて高く、ただ一人考え続ける全ての人に心を込めてお薦め致します。
善通寺市立図書館
佐藤由香
メメンとモリ
ヨシタケシンスケ
KADOKAWA
1,760円(税込)
死ぬことは怖い。生きることは辛い。辛いのにどうして生きるの? 生きる意味って何? 答えがでてもでなくても、今日と明日で答えが違っても、面白くてもつまらなくても、「それでいいんだよ」と頭をなでて背中を押してくれる、小さな姉弟の哲学問答。
豊後高田市立図書館
チーフ
山田ゆきじ
神さまとのおしゃべり
〜あなたの常識は、かの非常識〜
さとうみつろう
ワニブックス
1,528円(税込)
あなたのその願い、すでに叶っているのかも!? 日常に不満があったり、将来に不安があるのが人間です。でも、視点を変えれば人生が劇的に変わり幸せになれることに、この本は気づかせてくれます。ちょっとヘンテコでオモシロイ神様とおしゃべりしてみませんか。
高石市立図書館
北村萌美
本売る日々
青山文平
文藝春秋
1,870円(税込)
江戸時代の古書を扱う「私」の日々を丁寧に描き、本の重みと心に響く豊かさを伝える一冊。知識や物語がもたらす広がり、人間の奥深さを感じさせます。「世界はここだけではない」という視野が、日々の気持ちを少し軽くしてくれるかもしれません。
大船渡市立図書館
チーフ
中井佳織
子どもと本
松岡享子
岩波書店
1,144円(税込)
空想の世界に身を委ね、自分のペースで面白さを掴む読書体験は、やわらかくて強い心を育む助けとなる。「自分だけの内なる世界をもつこと」の大切さを著者は語る。子どもの幸せを願い、だれにでも伝わる言葉で編まれた本書は、いつも私に寄り添い、励ましてくれる。