図書館員

本選びのプロに聞く

図書館員が選ぶ
あの人に
贈りたい本。

高山市図書館「煥章館」  サブチーフ

【久保真弓】

鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活

H.シュテュンプケ著,日高 敏隆訳,羽田 節子訳
 出版:平凡社 (平凡社ライブラリー 289)

太平洋のとある島で発見された”鼻で歩く”新種の哺乳類! 観察記録や系統進化、先行研究への言及……ネタバレすると、これは学術論文の衣をまとった「偽書」である。その完成度に美しささえ感じる、奇書ジャンル珠玉の1冊。キモかわいいハナアルキたちのスケッチは一見の価値あり。

八千代市立中央図書館

【小勝洋平】

飛ぶ教室

エーリヒ・ケストナー作 池田香代子訳
岩波書店

世間はヤな奴で溢れてる?いいえ。少なくともこの本には、仲間思いの友達と正しく優しい大人ばかり登場します。クリスマスを間近に控えたドイツの寄宿学校を舞台に、男の子たちの友情を描いた作品。読後に周りを見渡せば、世界がちょっぴり優しくなってます。

江戸川区立中央図書館 副館長

【新保有香】

きみの行く道

ドクター・スース さく いとうひろみ やく
河出書房新社

新しい世界へ踏み出すときは、誰でも不安です。でも“待つだけの場所”にいるのではなく、“一歩踏み出す”“自分で考えて進む”ということを、この本は教えてくれます。そんな、あと少しの勇気が欲しいとき、この本を開くときっと背中を押してくれるはずです。

新富町図書館

【髙平紀子】

ふたりのイーダ

松谷 みよ子 作 司修 絵
講談社

秘密をもった時のドキドキ、なぞを解くときのわくわく、事実を知った時の衝撃、そして最後に、心から誰かの幸せを祈る気持ち。そんな様々な気持ちを与えてくれる大切な1冊です。昔からずっと大好きなこの本を子どもから大人まですべての人に贈りたいのです。

日光市立藤原図書館 館長

【星雅樹】

もりのなか

マリー・ホール・エッツ 文・絵
福音館書店

部屋に飾っていた「もりのなか」の絵は数十年の間に色あせたけれど、この本から受けた鮮やかなイメージは、いつまでたっても色あせることがない。モノクロの素朴な絵、幻想的でやさしい物語。子供たちに、この物語の世界を胸に宿して成長していってほしいと思う。

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